リフォームってどこに頼んでもあんまり変わらないし、安くて誠実な対応してくれるところならどこでも良い、と思っているそこのあなた、勿体ないです。
どんなにきちんとしたところにリフォームをお願いしても、ご自身の家の種類、そしてどんなリフォームをしたいか、という目的にあった業者を選ばないと結果的に「失敗リフォーム」となってしまいます。
リフォーム業者の種類と特徴
業者選びに失敗すると大損をする、とは単純に技術がない業者を選んでしまったから、というのもありますが、それ以外に、専門外のリフォームを選んでしまったばっかりにリフォームに失敗するケースも多いです。
一戸建てのリフォームなのに、マンション専門のリフォーム会社に工事依頼してしまう、といった事例は典型的な失敗例です。
同じ建物だから一戸建てでもマンションと大してやること変わらないだろう、と担当者の熱意と企画に押されて依頼をかけてしまいがちですが、やはり専門外のところに頼むのはリスキーなのです。
例えばですが、マンションと一戸建てでは構造体という、建物を支える役目を果たす物が違います。
マンションは基本的にコンクリート壁が構造体の役目を果たしているので、内部の間仕切り壁の変更は自由に行えます。
一方、木造の一戸建ての場合、内部の壁一つ一つが構造体として機能しています。
マンションと同じ要領で一戸建てのリフォームしてしまうと、欠陥住宅が完成してしまうのが明白ですよね?
ただ、マンション専業だと、そういったことを知らずにバンバン壁を壊してフォームをしてしまう恐れがあります。建物を良くするためのリフォームが、知らず知らずのうちに壊されていく、という事態に発展してしまうのです。
なぜリフォーム業者なのにそんな初歩的な事を知らないのか、というと、500万円未満の工事代金であれば建設業の許可なく営業できることに起因しています。
そのため、専門外のことだと極端に知識に欠け、素人同然であることもあるのです。
リフォームをお願いする側としても、自由な間取りにできるので、高揚感からリスクを認識できずに進めてしまいます。
「マンション専門なので一戸建てはお受けできません。」と断って貰えればいいのですが、担当者もノルマがありますし、経験の浅い方だと、後々起こるリスクをそもそも知らない事も多いので、こちらがそういったリスクを把握しておくことが重要です。
一番確実なのは建てた会社に頼むこと
では、どういったところに頼めばいいか、ということについて言及していきます。
一番確実なのは、建てた会社に頼む事です。
建てた会社とは、建設の請負契約を交わした相手になります。
わからない場合は、建築確認申請書を見てみましょう。
建てた会社がわかったら、問い合わせをしてみましょう。
新築年月を伝えれば、スムーズに話が進むことが多いです。
年代によって工法や仕様が決まっていたり、同年代に建てた他の家主から同じようなリフォームの問い合わせがきていたりするので、リフォーム会社もやるべきことを熟知していたりします。
会社が倒産していた、建設時の担当者の対応が悪くて二度と関わりたくないなど、どうしても建てた会社に依頼できない事情があれば仕方がありませんが、特段問題なければ建てた会社に問い合わせて見ましょう!
予算に余裕があるならハウスメーカー系リフォーム会社に頼むといい
ハウスメーカー系とは、新築一戸建てを建てているハウスメーカーに属している、リフォームを専門に行う子会社の事です。
自社施工物件しか取り扱っていないところもありますが、リフォームに非常に力を入れているところも多いです。
メリット
- ブランド力がある
- 保証やサービスの品質が高い
- 施工品質が高い
デメリット
- コストが高くなりがち
- プランに制約がある
高い品質を保ちながら、高い企画力を持ってリフォームを行ってくれるのがメリットです。
当然ながら、ハウスメーカーはブランドを大事にしているので、建物の仕上がり、そしてサポートも丁寧です。
建築資材の加工も工場で行うため、加工精度が高く、現場によって、品質が変わってしまう、ということがありません。
そのため、リフォームした後に後悔、という事態はほぼないでしょう。
ただ、その分管理費用や、ブランド代等が掛かるといった資金面でのデメリットもあります。
また、品質やアフターサポートの均一化のため、ある程度設計のパターンが決められています。
そのため、プランの自由度は低めとなってしまうのがデメリットと言えるでしょう。
安心してリフォームがしたく、ある程度リフォームにお金を掛けられる方は、ハウスメーカー系のリフォーム会社に頼むと良いでしょう。
工事の品質を保ちつつ、予算も抑えたいなら地元工務店を探してみる
地元工務店とは、地域の専門業者を取りまとめ、新築、リフォームの現場を一括で管理・監督する業者のことです。
メリット
- 地域密着で対応が早い
- コストが安い
- プランの自由度が高い
- 全般的にどんな工事にも対応
デメリット
- 施工の精度は職人の腕次第になってしまう
- 管理体制が弱く、アフターサービスの品質もばらつきがある
- 広告などで露出をしていないため、見つけにくい
デメリットとしては工務店ごとに職人さんの腕や、アフターサービス等の品質ばらつきがあるところです。
ハウスメーカーのように、大きな規模で均一なサービスを確立しているわけではないので、工務店によってサービスの内容や職人さんの腕は全然違ってきます。
工務店にお願いする場合、事前に口コミなどをよく確認しておくと良いでしょう。
リフォーム専業者にするなら、必ず得意とする分野のリフォーム業者に
リフォーム専業者とは、ハウスメーカー系や地元工務店が新築から派生してリフォームを行うようになったのに対し、最初からリフォームを目的としできた会社です。
メリット
- 単体工事であれば概ねコストパフォーマンスは高い
- デザイン性などが高い
デメリット
- 専門外の工事には極端に知識がない場合がある
- マンション専門とする業者も多く、一戸建てのリフォームには不向きな場合がある
リフォーム専業者は、何かに特化していることが多くです。
そのため、リフォームしたい場所が限定的であれば、コストを抑えて良質なものになる確率が高いです。
反対に、家全体を包括的にリフォームするのは得意でないことが多く、不得意分野であれば、最初の失敗例で話したように、欠陥住宅を生み出す結果になるので注意が必要です。
特に、特定の工事に特化したリフォーム専業者に依頼する場合は特に注意が必要です。
メリットでもお話した通り、リフォームは部分的な工事の需要も多く、元々リフォーム以外の専門業者がリフォーム業を始めるケースが多くあります。
例えば、塗装の専門業者が足場や防水のサービスを初めて、外装がメインのリフォーム業者になったりするのです。
こういった形態では中間管理費等の費用が削れるため、コスト削減にはなりますが、建築士などの資格を持った現場監督がいなかったり、現場管理者の知識に大きな偏りがあったりします。
知識不足、経験不足から、不良事故に繋がることがあるので、注意が必要です。
そういった自体を避けるためにも、事前に口コミを確認したり、リフォーム箇所を限定する。
お願いする予定のリリフォームに関係する資格を所有している業者かを確認することが大事です。
まとめ
あくまで各業者の傾向であり、業者によってはデメリットポイントを改善するなど、企業努力で独自の営業を展開しているところももちろん沢山あります。
リフォーム専業者でも、一級建築士を抱えて包括的な提案ができるところもあります。
ご自身のリフォームの目的を考えて、近そうな業者にあたりをつけて探していくのが良いです。
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